イギリス
ジョン・エヴァレット・ミレイ
1829 – 1896
ヴィクトリア朝時代を代表するイギリスの画家。
11歳という異例の若さで王立芸術院(ロイヤル・アカデミー)の付属学校に入学した早熟の天才であり、晩年には同院の総裁にも就任した。
1848年に「ラファエル前派協同組合」の創設メンバーとして名を連ね、初期は自然の細部までを極めて忠実に再現する精密な画風で広く知られた。
しかし中盤以降は、その厳格な初期のスタイルから徐々に距離を置き、歴史的出来事や文学などに材を取りつつも、引き裂かれる恋人たちの情愛や別れを主題とした作品を多く手がけるようになる。
親しみやすさとドラマ性を兼ね備えたこれらの作品群により、彼は幅広い層からの大衆人気を獲得し、商業的にも多大な成功を収めた。
洗練された卓越した描写力を駆使し、登場人物の緊迫した心理状態や感情の機微をドラマチックに描き出す表現力が持ち味である。
また、後年にはスコットランドの自然を描写した風景画なども手がけている。
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