『天才が仕掛けた、1世紀半のいたずら』 モーツァルト「オーボエ協奏曲 K.314」

古典派

『天才が仕掛けた、1世紀半のいたずら』 モーツァルト「オーボエ協奏曲 K.314」

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

2026.5.12

オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314 1777年作曲

『140年後に見つかった、本当の名前』「みんなが知っているのに、誰もその『正体』を知らなかった」そんなミステリーのような出来事が、音楽の世界で起きました。私たちが今日、軽やかなフルートの音色で親しんでいるあの旋律は、1世紀以上の間、全く別の楽器の曲だと思われていたのです。物語の始まりは1777年。21歳のモーツァルトは、故郷ザルツブルクの宮廷楽団にやってきたイタリア人奏者、フェルレンディスのために一曲の協奏曲を書き上げました。その後、モーツァルトが新天地を求めてマンハイムへ旅に出たとき、この楽譜を「手土産」として現地の名オーボエ奏者、ラムにプレゼントします。ラムはこの曲を飛び上がるほど喜び、自分の「勝負曲」として行く先々で演奏しました。モーツァルトも父への手紙で「ラムがこの曲に狂喜している」と得意げに報告しています。ところが、その後。このオーボエ版の楽譜は、歴史の表舞台から忽然と姿を消してしまうのです。「使い回し」の代償は、報酬

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