La Place du Théâtre Français, effet de pluie(テアトル・フランセ広場、雨の効果)

1898年

都市印象派

雨に濡れた石畳に反射する、パリの街並みと行き交う馬車。

ホテルの一室から見下ろした、都市のありふれた日常風景。 でも実は、この絵が描かれた時、画家ピサロは深い悲しみの底にいた。

持病の眼の病気で戸外での制作ができなくなり、さらには23歳の最愛の息子を亡くしたばかり。

当時の社会問題をめぐる対立から、長年の仲間だったドガとも決裂してしまう。 次々と襲いかかる苦しみから逃れるように、彼は部屋にこもり、ただひたすらに窓の外を描き続けた。

どん底の悲しみの中で彼が描いた雨のパリは、暗く沈むどころか、驚くほど銀色に輝き、生命力に満ちている。

絶望の淵にいた彼を救ったのは、雨に濡れて光る、この何気ない日常の美しさだったのかもしれない。

内容に誤りがある場合は こちらからご報告ください

フランス

カミーユ・ピサロ

1830 – 1903

フランス印象派を代表する画家。仲間内で最年長であり、その面倒見の良さから「印象派の父」として多くの画家に慕われた。

この絵画におすすめの音楽

あなたのノート

この絵画から感じたことを、美術手帳に残しておきましょう。

ノートを書くには登録が必要です。

無料で登録する

音楽とアートの物語が、
毎日あなたの元へ。

感じたことを、ノートに書き留めよう。
積み重なるほど、
音楽とアートへの解像度が上がっていく。

無料登録で読む