『二度と会えない人に捧ぐ、美しき夜想曲』ショパンのノクターン第8番

祈りロマン派別れ

『二度と会えない人に捧ぐ、美しき夜想曲』ショパンのノクターン第8番

フレデリック・ショパン

2026.5.11

ノクターン Op.27-2 1835年作曲

『幸せの絶頂と、知らずに交わした最後の言葉』「これが最後になると知っていたら、僕はあの時、何を伝えただろう」1830年、20歳のショパンは、音楽の修行のために故郷ポーランドを離れました。その直後、故郷で革命が勃発。彼は二度と、愛するポーランドの土を踏むことはできなくなりました。そんな彼のもとに、1835年の夏、一通の手紙が届きます。離れて暮らす両親が、ボヘミア(現在のチェコ)の温泉地カールスバードに来ているというのです。ショパンはすべてを投げ打って、両親のもとへ飛んでいきました。「幸福の絶頂」に吹いた、冷たい風5年ぶりの再会。 何度も抱き合い、積もる話を語り合った3週間。ショパンは手紙にこう書き残しています。「僕は今、幸福の絶頂にいる」けれど、夢のような時間はあっという間に過ぎ去りました。 ポーランドへ帰る両親を、国境の街まで見送ったショパン。 「またね」と手を振り、遠ざかる馬車を見送ったその時、彼はまだ知りませんでした。それが

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