The Teatro delle Acque in the garden of the Villa Aldobrandini(ヴィラ・アルドブランドニの庭にある水の劇場)
水ロココ
ローマ郊外の丘陵地に佇む壮麗なヴィラ。 階段状の滝から水が流れ落ちるバロック様式の「水の劇場」を背景に、庭園で思い思いに憩う人々の姿。 パステル調の柔らかな緑と青の色調に包まれ、優雅で穏やかな時間が流れている。
1754年、20代前半でローマへと渡り、そこから11年間滞在した画家ユベール・ロベール。 彼を熱狂させたのは、かつての栄華をしのばせる古代遺跡や、ルネサンス、バロック期の大建築、そして草木が生い茂る古い庭園だった。 彼は親友の画家フラゴナールらと共に、このヴィラ・アルドブランドニをはじめとする名所を巡り、夢中でスケッチに明け暮れた。
17世紀初頭に教皇の甥のために建てられたこのヴィラも、ロベールが訪れた頃にはすでに百数十年以上の時が経過していた。 かつての権力者が築き上げた壮麗な人工の美は、長い年月を経て少しずつ自然と溶け合い、言葉にできないロマンチックな雰囲気を漂わせている。
彼がキャンバスに定着させたのは、単なる精緻な風景記録ではない。 過去の偉大な記憶が宿る建築物と、その前で何気ない日常を楽しむ現代の人々。 ロベールは、永遠に続くような「時間」の大きな流れの中に、儚くも美しい「今」という瞬間のきらめきを、驚くほど優しく描き出したのである。
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18世紀フランスを代表する風景画家であり、ロココ美術の優雅で洗練されたスタイルを受け継ぐ芸術家です。


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