【クリムト×ラフマニノフ】死の気配と甘美な旋律。1907年、二人が絶望の底で見つけた「希望」

Premium 感情後期ロマン派

【クリムト×ラフマニノフ】死の気配と甘美な旋律。1907年、二人が絶望の底で見つけた「希望」

セルゲイ・ラフマニノフ

2026.6.12

交響曲第2番 ホ短調 作品27 1907年作曲

「もうダメかもしれない」と、すべてを投げ出したくなる瞬間があります。

真っ暗な穴の底に落ちて、そこから抜け出す方法が全くわからないとき。

でも、そんな深い暗闇のなかにいたからこそ、初めて気づくことができた「小さな光」があるはずです。

美しい金色のなかに潜む、不穏な影

グスタフ・クリムト『希望 II』1907-08年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)蔵

グスタフ・クリムト『希望 II』1907-08年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)蔵

鮮やかな模様をまとった女性が、ふっくらとしたお腹に優しく視線を落としています。

しかし、そのお腹のすぐ下をよく見てみてください。

そこには、こちらを覗き込むような「頭蓋骨」がひっそりと描かれています。

命の誕生を描く絵に、なぜ「死」の象徴が潜んでいるのでしょうか。

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